カジュアル編|1980年代に日本で流行したレディースファッションとは
①ジャパニーズ・プレッピー
1つ目はジャパニーズ・プレッピーです。ジャパニーズ・プレッピーとは、アイビールックのような学生を思わせるスクールウェアをベースに、程よく着崩すことでラフさも併せ持ったコーデのことです。
かっちりとしたジャケットやシンプルなカラーを使ったアイビールックに対して、カーディガンを肩に巻くディレクター巻きやゆとりのあるチェックシャツなどルーズなのが特徴です。ポロ・ラルフローレンやラコステなどのブランドも人気でした。
②渋カジ
2つ目は渋カジです。渋カジとは渋谷のカジュアルを略した言葉で、渋谷に居る高校生が着るような若者向けのカジュアルファッションを指します。80年代当時も、渋谷はファッションの最先端でした。
ポロシャツやホワイトデニムなどにローファーを合わせるカジュアルスタイルが人気です。また、紺ブレ(紺のブレザーの略)を着て学生風にコーデした奇麗なカジュアルは、「キレカジ」と呼ばれていました。
③ケミカルウォッシュジーンズ
3つ目はケミカルウォッシュジーンズです。ケミカルウォッシュとは、青く染めたデニム生地にわざと漂白剤を使うことで、着古したような漂白模様を付けたジーンズのことです。新品なのに着用感があるのが特徴です。
バブル期に流行ったデニムアイテムで、ゆったりとした幅広のケミカルウォッシュジーンズのウエストにシャツをインするのが定番です。男性向けコーデのようですが、女性もカジュアルコーデとして取り入れていました。
- ポロ・ラルフローレン
- ラコステ
- リーバイス
カジュアル系で人気だったブランド一覧
トラッド編|1980年代に日本で流行したレディースファッションとは
①ハマトラ
1つ目はハマトラです。ハマトラとは、横浜トラディショナルの略で、横浜のお嬢様が着ているようなトラッドなファッションが特徴です。派手なイメージがあるバブル期の中でも、特に清楚系上品スタイルですね。
リボンが付いた白いシフォンブラウスに膝丈のスカート、ハイヒールを合わせるのが定番です。女性らしく清楚に仕上げるのがポイントで、ブランドではフクゾー、ミハマ、キタムラといった横浜発祥のブランドが支持されていました。
②膝丈スカート
2つ目は膝丈スカートです。ハマトラスタイルの女性は、太ももが露出しない膝丈スカートが定番のアイテムでした。ボディコンなどを着た派手なスタイルに対して、上品に決めるのがポイントです。
Aラインスカート、タイトスカート、タータンチェックの巻きスカートなど、スカートの種類は様々です。ミニスカートのように脚を出し過ぎず、かといってロングスカートほど重たくないのが特徴です。
③ハイソックス&パンプス
3つ目はハイソックス&パンプスです。ハイヒールで女性らしく決めるのが流行った一方で、足元はハイソックスとパンプスで動きやすく決めるのも、女性の間で流行したファッションです。
膝丈スカートにはストッキングではなくハイソックスを合わせることで、学生のような若々しさが加わります。靴もヒールのないパンプスを選んで、上品で清楚なのに活動的なスタイルに仕上げていました。
- フクゾー
- ミハマ
- キタムラ
トラッド系で人気だったブランド一覧
DCブランド編|1980年代に日本で流行したレディースファッションとは
①カラス族
1つ目はカラス族です。80年代にはDCブランドと呼ばれるコム・デ・ギャルソン、アンダーカバー、イッセイ・ミヤケなどのブランドが大ブームとなりました。そこから人気に火が付いたのが、カラス族です。
カラス族とは前進真っ黒で統一したコーデのことで、カラスのように見えることからこう呼ばれました。それまで全身黒づくめのファッション=喪服というイメージだったのが、DCブランドによってスタイリッシュでモードなファッションとして知られるようになりました。
②ボロルック
2つ目はボロルックです。コム・デ・ギャルソンがパリコレで発表したファッションで、あえて穴が開いていたりシワになっていたりするような、ボロボロデザインのアイテムを指します。黒のボロルックを着たカラス族も流行でした。
黒やダークカラーなど色合いは地味でも、大胆なカッティングやオーバーサイズなどシルエットに個性が光ります。オーバーサイズのボロルックを重ね着して、重さのあるレイヤースタイルを着こなすカラス族も当時のトレンドです。
③ジョッパーズパンツ
3つ目はジョッパーズパンツです。ジョッパーズパンツとは足首丈で裾がぴったりとしたデザインのパンツで、黒のジョッパーズパンツはカラス族に人気のアイテムでした。元々は乗馬用として作られたものです。
腰回りや太もも周りはゆったりとしていますが、足元にいくにつれて細身になっているのでスタイルもよく見えます。黒いジョッパーズパンツにボロボロの黒いトップス、冬には黒いロング丈ジャケットを重ねたスタイルがカラス族の定番コーデです。
- コム・デ・ギャルソン
- アンダーカバー
- イッセイ・ミヤケ
- ヨウジヤマモト
- KENZO
DCブランド系で人気だったブランド一覧
時代に関係なく黒いパンツはどのようなコーデにも使える定番アイテムですよね。別の記事ではレディース向けの黒パンツコーデを紹介しています。おしゃれに着こなせる黒パンツを使って、トレンドコーデに挑戦してみましょう!
バブル編|1980年代に日本で流行したレディースファッションとは
①ボディコン
1つ目はボディコンです。バブル期を代表するアイテムといえば、ボディコンですよね。ボディコンとはボディ・コンシャス(体を意識しているという意味)で、ボディラインを強調したシルエットが特徴です。
80年代のミラノコレクションで発表され、当時日本でブームだった女性の社会進出と合わせて、これまでの保守的なレディースファッションとは真逆のアイテムとしてブームになりました。膝上のミニスカートにぴったりとしたラインが特徴です。夏でも冬でもミニスカートが当時のブームです。
②肩パッド
2つ目は肩パッドです。バブル期ファッションといえばボディコンと並んで肩パッド入りのスーツやジャケットも有名ですよね。肩パッド入りのレディース用スーツはパワースーツと呼ばれ、女性の社会進出を代表するアイテムとも言われています。
ピッタリとしたミニスカートのボディコンに肩パッド入りのがっちりとしたジャケットを合わせたコーデは、まさにバブル期を象徴していますね。ワンレンのロングヘアに派手目の色を使ったメイクを合わせるのが、当時のトレンドです。ブランドではピンキー&ダイアンが特に人気でした。
③大ぶりアクセサリー
3つ目は大ぶりアクセサリーです。渋谷風のカジュアルファッションや清楚なハマトラファッションがアクセサリーを付けないのに対して、バブルなボディコンスタイルには大ぶりアクセサリーをたくさん付けるのが人気でした。
イヤリングやピアスも存在感のある大ぶりなものを選び、ブレスレットも太く大きめなものを重ね付けするのが当時のトレンドです。これまでの日本人女性とは大きく変わり、派手で性的な魅力も堂々とアピールするファッションが、バブル期のレディースファッションで流行しました。
- ピンキー&ダイアン
- アルファキュービック
- ジュンコ・シマダ
- アズディーンアライア
バブル系で人気だったブランド一覧
ガーリー編|1980年代に日本で流行したレディースファッションとは
①オリーブ少女
1つ目はオリーブ少女です。オリーブ少女とは、雑誌『Olive』に掲載されていたテイストのファッションを着た女性のことで、フリルやリボンをふんだんに使ったロマンティックなコーデが特徴です。今で言うロリータファッションや森ガールに近いテイストですね。
たっぷりのフリルを使った少女趣味のブラウスに、可愛い色のカーディガンや女性らしいシルエットのロングスカートを合わせるのが定番です。ブランドではピンクハウス、ツモリチサト、アニエス・ベーなどのロマンティックガーリーが人気でした。
②フリルブラウス
2つ目はフリルブラウスです。オリーブ少女に欠かせないアイテムの一つで、大きな襟にたっぷりのフリルが施されており、袖はふんわりとしたパフスリーブが人気でした。とことん甘く仕上げたガーリーなデザインが特徴です。
このフリルブラウスにロマンティックなデザインのカーディガンを合わせるのがオリーブ少女の定番スタイルです。しかし、あえてオーバーサイズのジャンパーを羽織るなど、適度にカジュアルさもミックスしたスタイルも人気でした。
ちなみにブラウスを使ったコーデは、現在のファッションにも取り入れられますよね。レディースブラウスを使ったトレンドコーデについては、別の記事でも紹介しているので参考にしてくださいね!
③ティアードスカート
3つ目はティアードスカートです。ティアードスカートとはギャザーやフリルを何段かに重ねたスカートのことで、生地を重ねることでボリュームが生まれ、よりロマンティックなシルエットに仕上がります。
フリルブラウスにティアードスカートを組み合わせたコーデが、オリーブ少女の基本的なスタイルです。足元はあえてビルケンシュトックのサンダルやスニーカーを合わせることで、ガーリー過ぎずカジュアルにするのもトレンドです。
- ピンクハウス
- ツモリチサト
- アニエス・ベー
ガーリー系で人気だったブランド一覧
1980年代に流行した日本のファッションを取り入れてみよう!
1980年に日本で流行ったファッションは、同じ時代でも非常に多種多様であらゆるジャンルがありました。バブル期を代表するようなボディコンの他にも、カラス族やオリーブ少女といった特徴の異なるファッションがブームになっています。
現在のトレンドとは異なる魅力がある80年代ファッションですが、テイストやアイテムをうまく取り入れれば今のファッションにも使えるものがあります。80年代の流行を取り入れて、懐かしくて新しいコーデにチャレンジしてみましょう!
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