【日本編】1950年代流行のレディースファッションの特徴とは?
①真知子巻き
1つ目は真知子巻きです。真知子巻きとは当時流行った映画『君の名は』で主人公の真知子が頭にスカーフを巻いていたコーデがきっかけで流行ったものです。スカーフといえば首に巻くのが現在の定番ですよね。
しかし、当時日本で流行った真知子巻きは、スカーフを頭の上に乗せ左右の布を首に巻き付けるようなスタイルです。ちなみに海外でも、映画『昼下がりの情事』でヒロインのアリアーヌが頭にスカーフを巻いていたので、アリアーヌ巻きという呼び方でブームになりました。
②Hラインのタイトスカート
2つ目はHラインのタイトスカートです。Hラインとはウエストを絞らずに開放することで、アルファベットのHのようなシルエットになるスカート、またはワンピースのことです。ストンとしたタイトさが特徴です。
長さは膝下くらいの丈で、上品でフェミニンなシルエットになります。真知子巻きと合わせてHラインのタイトスカートを履いたスタイルが、当時の日本で流行っていたおしゃれなレディースコーデです。手元にはグローブを合わせるのもポイントですよ!
③ぺたんこ靴
3つ目はぺたんこ靴です。当時アメリカやヨーロッパなどの海外ではヒール付きの靴が人気でしたが、日本ではヒールのないぺたんこパンプスが人気でした。女性らしさもありつつ、歩きやすいスタイルですね。
真知子巻き、Hラインのタイトスカートと合わせてぺたんこパンプスを合わせれば、まさに1950年代の日本で流行ったレディースコーデそのものです。ヒールはなくても、女性らしく上品なデザインの靴を選ぶのがポイントです。
【ヨーロッパ編】1950年代流行のレディースファッションの特徴とは?
①ニュー・ルック
1つ目はニュー・ルックです。1950年代のレディースファッションを代表するファッションで、クリスチャン・ディオールが発表したスカートのコーデです。ヨーロッパ、パリから始まり、アメリカ経由で日本でも流行しました。
キュッと絞ったウエストのラインと裾がふんわりと広がったスカートのシルエットが特徴です。ワンピースの他に襟や大きめボタンの付いたトップスとスカートを合わせるコーデもあります。和装も多かった当時の日本でも、雑誌などで取り上げられ話題となりました。
②サブリナパンツ
2つ目はサブリナパンツです。映画『麗しのサブリナ』でオードリー・ヘップバーンが着用していたことで名付けられたアイテムで、8分丈~9分丈の細身のパンツです。女性のパンツルックという流行の始まりでもあります。
サブリナパンツもヨーロッパ発祥の流行でしたが、日本でも流行ったファッションです。黒無地の活動的なパンツスタイルは、新しい時代の女性像として世界中の女性から支持されました。
③ツイードスーツ
3つ目はツイードスーツです。1950年代に、ヨーロッパだけでなく世界中のファッションをリードしてきたシャネルが発表したアイテムです。当時海外では、ツイード素材は男性用として使うのが一般的でした。
そのツイード素材を使ったセットアップスーツをレディース用に仕立てたものが、ヨーロッパなどの海外でヒットしました。トップスはジャケット、スカートはニュー・ルックのように裾広がりのシルエットにするのが、1950年代のトレンドです。
【アメリカ編】1950年代流行のレディースファッションの特徴とは?
①オールディーズ
1つ目はオールディーズです。オールディーズとはアメリカやイギリスで流行った音楽のことで、ロックンロール、ロカビリー、ポップスなどのジャンルを指します。このような音楽をイメージしたファッションが、オールディーズファッションです。
特徴は原色を大胆に使用したカラフルなコーデで、女性は原色のシャツなどのトップスに原色のフレアスカートを合わせたものが人気でした。ドット柄などポップで元気な配色とデザインが可愛いコーデです。
②ポルカドット柄
2つ目はポルカドット柄です。レトロなドット柄は懐かしくて可愛いコーデに欠かせませんが、オールディーズファッションが流行った当時のアメリカでも、ドット柄のアイテムが人気でした。
中でもポルカドットは、ワンピースやスカートの柄で人気だったものです。ポルカドットの定義としては直径約5mmから1cm程度の大きさと言われていますが、海外で流行したファッションではそれより大きなドット柄も含まれています。
③バイカースタイル
3つ目はバイカースタイルです。アメリカの人気ミュージカル映画『グリース』でヒロインが着たコーデとして、アメリカやヨーロッパでブームになりました。当時のレディースコーデとしては、かなり尖った部類に入ります。
バイカースタイルの名前の通り、バイクに乗る時のようなライダースジャケット、タイトなトップス、ハイウエストのパンツが特徴です。ニュー・ルックのようなお嬢様的コーデの他に、女性でもワイルドでメンズライクな着こなしも人気でした。
ライダースジャケットは現在も人気のあるアイテムの一つですよね。ライダースを取り入れたコーディネートを楽しみたい方は、別の記事で紹介しているライダースコーデも参考にしてくださいね!
1950年代流行のレディースファッションで人気だったブランドは?
①クリスチャン・ディオール
1つ目はクリスチャン・ディオールです。クリスチャン・ディオールといえば、1950年代を代表するファッション、ニュー・ルックの生みの親でもあります。その人気は海外だけでなく、日本にまで広がりまさに時代のファッションを築いたブランドと言えます。
それまでの時代で女性のファッションの定番と思われてきた概念を壊す発想は、新しいファッションを生み出した革命ともいえます。現在も世界中で愛されているハイブランドの一つとして、新しいトレンドを生み続けています。
②エルザ・スキャパレリ
2つ目はエルザ・スキャパレリです。イタリア、ローマ発祥のブランドで、クリスチャン・ディオールと並び現代の女性ファッションにも通じる新しい風を生み出したブランドとしても知られています。
当時はシャネルのライバル的とも言われていましたが、シャネルに比べて知名度は低く、しばらく存在が埋もれていました。しかし、近年再注目され2013年にはエルザ・スキャパレリのブランドが再スタートしています。
③シャネル
3つ目はシャネルです。現在でも女性の憧れであるハイブランドのシャネルは、1950年代にファッション業界で大きな活躍をしました。たんに人気ブランドというだけでなく、時代のファッションを変えた存在でもあります。
1950年代に海外で流行ったアイテム、女性向けツイードスーツはシャネルが世に放ったものです。当時男性向けのアイテムだったものをあえて女性向けに作り、新時代の活動的な女性から支持されていました。今でもトップクラスの人気を誇るブランドです。
1950年代流行のレディースファッションで人気だったアイテムは?
①Aライン
1つ目はAラインです。Aラインとはクリスチャン・ディオールが発表し、1950年代のレディースファッションを代表するアイテムとなったシルエットです。肩回りは小さく細身で、裾にいくにつれて広がっていくシルエットが特徴で、アルファベットのAに似たことから名づけられました。
ニュー・ルックはまさしくAラインのシルエットですね!上半身は細身でウエストを絞ったフレアスカートのワンピースなどが代表的なアイテムです。アメリカ、ヨーロッパなどの海外をはじめ、日本でも大流行した当時のトレンドアイテムです。
②スカーフ
2つ目はスカーフです。おしゃれな色や柄を楽しめるスカーフは、首周りに巻くだけで一気におしゃれ度がアップするアイテムです。シンプルなシャツにスカートのスタイルでも、色柄が楽しいスカーフを巻いてコーデのアクセントにするのが、当時人気でした。
首元に巻けば夏の紫外線から首周りをガードでき、真知子巻きのように頭に巻き付ければ、帽子代わりに冬の寒さから頭を守れます。ちなみに真知子巻きは、当時ヘアセットを崩さない為に巻かれた方法だと言われています。
スカーフは現代のコーデにも取り入れやすいアイテムです。別の記事では夏のレディーススカーフコーデについて詳しく紹介しています。ワンポイントになるような使い方の参考にしてくださいね!
③キャットアイサングラス
3つ目はキャットアイサングラスです。キャットアイサングラスとは、フレームの左右両端が吊り上がって、まるで猫の目のような形をしているのが特徴のサングラスです。当時、オードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローといった人気女優が使用したことで注目されました。
左右は吊り上がっていますが、フレームの中心は丸みを帯びているのでキツすぎる印象になりません。スカーフと合わせてキャットアイサングラスをかけるスタイルは、特に夏場に流行したトレンドコーデになります。
④ピアス
4つ目はピアスです。1950年代は女性のアクセサリーも大きく変化した年代と言われています。1920年代頃は、耳に穴をあけるピアスはあまり好まれず、いわゆる不良ファッションのような扱いを受けていました。
しかし、1950年代に入るとイギリスのエリザベス王女がピアスを着用し、それまでの悪いイメージを覆すようになりました。大ぶりで存在感のあるピアスは、当時の女性の耳元をおしゃれに彩ったトレンドのアクセサリーです。
1950年代のレディースファッションからレトロなコーデを学ぼう!
1950年代のレディースファッションは、これまでのレディースファッションと大きく変わり、新しいトレンドが生まれました。アメリカやヨーロッパなど海外の流行が日本にも持ち込まれ、新たなおしゃれを切り開いた時代でもあります。是非当時のレトロファッションも参考にしてみてくださいね!
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