結婚したいけれど、価値観が違うことが多くて将来が不安。彼は自分と違う視点を持っていて楽しい!と思って結婚したけれど、実際暮らし始めたら大変だった。そんな方のためになるような考え方のヒントと、違っていても大丈夫な価値観についてご紹介します。
「価値観」ってなんだろう?「違う」ってなんだろう?
まずはあれこれ悩む前に、言葉の意味について考えてみましょう。
価値
①物事の役に立つ性質、程度。ねうち。効用。②対象が主観の要求を満足させる性質。「良い」といわれる性質。
ちょっと難しいですが、役に立つ、満足する、というのがキーワードのような気がします。価値観という言葉は何に価値を感じるのか(役に立つのか、満足するのか)という、人それぞれの考え方をさします。
違うとは
①物事が他と同じでない。異なる。②正しいものと同じでない、間違い。
言葉の意味通りに解釈してみると、どうやら人との関係で「私とあなたは価値観が違う」と感じるとき、三種類のパターンがあるようです。
一つ目は、「私の正しい考えに対して、彼が違っている、彼が間違っている。」というふうに自分が中心で、彼に価値観を押し付けているパターンです。
二つ目は、「彼の正しい考えに対して私の方が違っている、私が間違っている。」というパターンです。彼の主張だけを尊重し、自分が我慢しなければいけないと思い込んでいる状態です。
三つ目は、「私にはこういう考え、あなたにはこういう考えがある。」というふうに状態だけを見て第三者のように客観的に観察しているパターンです。2人が心地よく生活していくためには、このように違いを認め合い、それを客観的に見つめることが必要になってきます。
結婚生活とはすなわち創造活動だ!
自分と相手の価値観の違いに悩むときは多くの場合、程度の差はありますが、一つ目と二つ目のように、どちらかの価値観に優劣を付けてしまっていることがあります。
そのようなアンバランスさがあると、それが積もり積もって楽しかった結婚生活もなんだかつまらないものになってしまいますね。大切なのは、お互いに相手の価値観を尊重し、同時に自分の価値観も尊重することです。
また、そのような対等な関係を作ろうと2人で努力することです。お互いが違っているならこういう風にしてみよう、と2人でまったく新しい案を出して生活を作っていくことにチャレンジしましょう。
違っても良い?!「お互いの趣味」
たとえ長く付き合ってきたカップルでも、人間が違えば多くが異なります。
自分には、全くいいと思わないミュージシャンも、彼にとっては心のオアシス。アイドルを追うのも、やけに野球に詳しいのも、料理に興味がないのも、相手の趣味であり、自由です。
人それぞれ、心を癒す手段が違うのでそれを受け入れたうえで、2人で旅行に行ったり、スポーツしたり、いっしょにできる趣味を見つけるのも楽しいですね!
これも違っていて良い?!「家事のしかた」
潔癖すぎて息がつまりそう。柔軟剤の香りが好きじゃない。料理の味付けが濃い、薄い。それぞれに満足する家事のやり方があり、それぞれがその家事のしかたに価値を感じています。
違っていて良いというより、違ってしまうものです。埃が落ちていると気持ち悪い、この匂いが好き、こんな味が好き、など家事のやりかたの違いは美的感覚の違いともいえます。
美的感覚は、長くいっしょにいることでだんだんと似てくるもの。下手にどちらかに合わせようとすれば、それはやがて負担やストレスになります。ですので、違ってもそのうち慣れてくるくらいに捉え、深く考えないことがポイントです!
違ってはいけない価値観もある
一番大切にしたい価値観は同じが良い
夫婦にとって一番大切とする価値観は同じであることが望ましいです。
カップルによって、一番大切なものは様々ですが、例えば「子どもの成長」を最優先にすることを考えている夫婦は、「子どもは自分たちにとって最も大切」という価値観を共有しています。
それはトラブルがあった時も常に立ち返ることのできる原点のようなもの。なんのために夫婦でいるの?2人の結婚生活の目的はなんだろう?その答えが「子どもの成長のため」と共通理解があれば、多少の難題は乗り越えられるでしょう。
人間としての最低限の価値観も同じでないといけない
これは当然の話ですが、たとえ夫婦であっても人の道に反するような価値観を受け入れることはしないでください。
例えば法に触れること、人を傷つけることです。それは考え方が違うから、という次元の話ではありません。DVやモラハラなど、受け入れてはいけないものも存在することを心にとめておきましょう。
これは人としてNGだよね?という価値観はずっと同じでいたいものです。
まとめ
今回は夫婦間で違っても良い価値観と、同じでないといけない価値観、両方お伝えしました。考えてみると、夫婦で最低限共有した方がいい考え方というのはあまり多くなく、やはりカップルといっても違う人間、違っても良い価値観というのはまだまだありそうです。
せっかく結婚したのだから、違っていることを面白い!と思える心の余裕を常に持って夫婦生活を送りましょう。